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2021年10月

■財産権としての著作者をご存じですか? 

著作権という言葉は、よく耳にされると思いますが、一口に著作権といっても

次のように様々なものがあります。

 

(1)著作者人格権

・公表権

・氏名表示権

・同一性保持権

 

(2)著作権(財産権)

・複製権

・上演権・演奏権

・上映権

・公衆送信権

・口述権

・展示権

・頒布権

・譲渡権

・貸与権

・翻訳権・翻案権

・二次的著作物の利用権

 

今回は、(2)著作権(財産権)の中で、わかりにくいものを説明したいと思います。

 

〇公衆送信権

公衆送信権は、その著作物について、公衆送信する権利です。公衆送信とは

放送や有線放送、インタラクティブ配信などを行うことです。

著作物を、サーバーにアップロードすることは、自動公衆送信権ということもあります。

 

〇翻訳兼・翻案権

著作者は、その著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案する権利を専有します。

こうしてつくられた二次的著作物のもとになっている著作物を、原著作物といいます。

 

〇二次的著作物の利用権

二次的著作物の原著作物の著作者は、当該二次的著作物の利用に関し、二次的著作物の著作者が有するものと同一の種類の権利を専有します。

たとえば、二次的著作物を複製すると、二次的著作物の複製権のほかに、原著作物の著作者の複製権も働きます。

したがって、二次的著作物を利用する場合は、二次的著作物の著作者と、その原著作物の著作者から許諾を得る必要があるのです。

 

以上の著作権を侵害しないよう、気をつけましょう。

 

■相続した借金から免れる方法は?

相続とは、被相続人の権利も義務も丸ごと引き継ぎますので、プラスの財産だけでなく、負債も相続します。

したがって、相続した財産がマイナスということもありえます。

 

あなたは、相続した財産がマイナスだった場合、どうやったら免れるかご存じですか。

 

答えは、相続放棄と限定承認です。

 
1.相続放棄

相続放棄をすると、自分がはじめから被相続人の相続人ではなかったことになり、被相続人の権利および義務を引き継ぐ立場から脱却することができます。

 

ただ、この相続放棄の手続きは、自己のために相続の開始があったことを知ったときから、3か月以内に、家庭裁判所にその旨を申告しなければなりません。

 

また、相続財産を一部でも処分してしまうと、相続放棄ができなくなります。

 

先順位の相続人全員が相続放棄をすると、次順位者に相続の権利義務が移ります。

2.
限定承認

 

被相続人の財産に、プラスの財産とマイナスの財産があって、どちらが多いのかはっきりしないので、相続放棄をするべきかどうかわからない場合に、限定承認という方法をとることができます。

 

限定承認とは、相続財産の範囲内でのみ、債務を弁済することを条件として相続することです。

 

どんなに借金が多額であっても、被相続人のプラスの財産の範囲内で返済すればいいので、残りの借金を背負わされることはありません。

 

また、プラスの財産がマイナスの財産を上回った場合には、債務を返済して残った財産は、相続人は受け取ることができます。

 

しかし、限定承認は、相続人全員で行う必要があるので、一人でも反対すれば、この手続きは行えません。

 

従って、あまりこの制度は活用されていません。


■尿管結石にならないための生活習慣の改善とは? 

尿管結石にならないためには、どのように生活習慣を改善すればいいでしょうか。

 

(1) 3度の食事はバランスよくとること

メタボリッククシンドロームや肥満と尿路結石は密接な関係があるこがわかってきました。

それを防ぐには、できるだけ同じ時間に起床、就寝し、3食を規則正しくとることです。

 

(2) 夕食から就寝まで少なくとも2時間、できれば4時間あけること

結石は夜に作られると言われます。

夕食をとってすぐに就寝すると、その間消化が進み、結石を形成する物質が尿中に排泄されてためっていきます。

一方、睡眠中は、水分の補給がないうえに、寝汗などで水分が失われるので、ますます尿が濃くなりますので、結石ができる条件がそろうのです。

したがって、夕食から就寝までは、少なくとも2時間、できれば4時間あけて、その間に水分を補給し、排尿してください。

また、起床時、就寝前には、コップ一杯の水を忘れずに飲んでください。

 

(3)適度な運動をすること

座りっぱなしの職業の人は、結石ができやすいと言われています。動かないと、骨からカルシウムが溶け出しやすくなり、尿中への排泄が増えてしまうからです。

運動をすると、骨をつくる細胞が活性化し、カルシウムが骨に沈着しやすくなるのです。

ダンベル運動や筋力トレーニングなどの無酸素運動は、体の水分を奪い、尿を濃くするので逆効果です。

有酸素運動がおすすめで、ウォーキングやジョギング、サイクリングがいいで

■尿管結石にならないための食事療法とは? 

尿管結石にならないためには、どのような食事療法を取ればいいいでしょうか。

 

(1) 動物性脂肪中心の食生活を改めること

尿管結石のほとんどはシュウ酸カルシウムと言われています。

 

かつては、シュウ酸カルシウムの元凶は、動物性たんぱく質と言われていました。カルシウムの尿中への排泄が増加する一方、結石を防ぐ働きがあるクエン酸が減るからです。

 

しかし最近では、動物性脂肪のほうが、より一層、結石を形成することがわかってきたそうです。

 

脂肪は体内で分解されて脂肪酸となり、腸に到達し、カルシウムと結合して外に排泄されます。そうすると腸内でカルシウムと結合されるはすだったシュウ酸が余ってしまい、これが尿中に排泄されてカルシウムと結びつき、シュウ酸カルシウムとなるのです。

 

肉の脂身は取り除く、牛肉や豚肉は赤身のモモ肉やヒレ肉を、鶏肉はモモ肉よりムネ肉を、揚げ物はやめてゆでたり蒸したり焼いたりして脂肪を落とす、すき焼きよりはしゃぶしゃぶにするなど、食べ方や調理法を工夫すべきです。

 

(2) 水分をしっかりととること

たっぷりと水分をとり、尿量を増やすと、結石ができにくくなります。不要なものは、尿とともに排泄されます。

 

さまざまな研究によって、一日の尿量が2リットル以上では、結石の形成されるリスクはかなり低減できると言われています。ただし、糖分が多く含まれている清涼飲料水やジュースは要注意で、砂糖の過剰摂取は尿中へのカルシウムの排泄を増やします。

 

水分は、水道水やミネラルウォーター、麦茶、ほうじ茶がいいです。

 

(3) シュウ酸を多く含む食品をとらない

シュウ酸は、ホウレンソウやキャベツ、ブロッコリー、レタス、サイマイモ、ナスなどに多く含まれています。

 

特にホウレンソウは、100g中に800mgもシュウ酸が含まれており、キャベツなどの300mgの倍以上です。特に注意が必要です。

 

どうしてもホウレンソウを食べたいときは、ゆでておひたしにすると、シュウ酸の量は半分になります。

 

また、カルシウムと一緒にとると、腸管内でシュウ酸とカルシウムが結合し外に排泄されるので、尿中へのシュウ酸の排泄を抑えられます。

 

ホウレンソウに、カルシウムが豊富なカツオブシやちりめんじゃこをかけて食べるといいでしょう。

 

(4) 塩分・糖分は控えめにする

塩分を過剰摂取すると、尿中へのナトリウムの排泄量が増えるだけでなく、カルシウムの排泄量も増加します。

 

さらに、塩には尿中のクエン酸量を減少させる作用もあるといわれ、いっそう結石を招きやすくなっています。

 

また、砂糖の過剰摂取は血液を酸性にするため、それを中和するために骨のカルシウムが溶け出し、尿中へのカルシウムの排泄が増えます。

 

(5) カルシウムは適度にとる

かつては、結石を予防するために、カルシウムの摂取制限が推奨されていましたが、今は積極的にとるべき栄養素と考えられています。

 

さまざまな研究によって、尿管結石の患者は、健常者に比べて、カルシウムの摂取量が少ないことがわかってきたのです。

 

それは、カルシムが少なくなると、骨が溶け出して、必要以上のカルシウムが放出されてしまうからです。

 

カルシウムの吸収率が高く、手軽にとれるのは乳製品です。一日に必要なカルシウムは600ミリグラムと言われていますが、牛乳1本で、約200ミリグラム摂取できます。

 

ただし、脂肪は危険因子ですから、低脂肪の牛乳や乳製品がいいです。

■尿管結石の治療法をご存じですか? 

尿管結石はとんでもなく痛いものです。それはかかったことがある人しかわからない苦しみです。

それは、我慢していても、痛みが治まるものではありません。最後は、救急病院に駆け込むことになります。

 

それでは、尿管結石には、どのような治療法があるのでしょうか。それを紹介したいと思います。

 

(1)ますは、保存的療法と言われるものです。

 

保存的療法とは、結石が尿とともに自然と排泄されるように促すものです。

 

石が小さくて、尿の通過時の障害や、腎機能の低下がないときに選択されます。

 

その中でも、自然排石促進法と、薬物療法があり、両者が併用されることが多いです。

 

前者は、水分をできるだけ多くとって、自然な排石を促すものです。

また、後者は、薬によって結石を溶かして、排泄を促すものです。

この療法は、患者への負担が少ないのが最大のメリットで、約8割はこの方法がとられます。

 

ただ、結石が落ちてくる過程で、強烈な痛みが襲ってくることもあり、その場合は救急で病院に飛び込むか、非常に強い痛み止めの薬で止めないといけません。

 

(2)次は、侵襲的療法と言われるものです。

 

侵襲的療法とは、積極的に結石を破壊して除去するものです。

 

結石の大きさが1センチ以上で、自然排石が期待できないときなどに実施されます。

 

結石治療には、対外衝撃波結石破砕術(ESWL)と、内視鏡治療があります。

内視鏡治療には、経尿道的結石破砕術(TUL)と、経皮的結石破砕術(PNL)があります。

 

1つ目のESWLは、体の外から衝撃波をあてて結石を砕き、尿とともに排泄させるものであり、最も多く利用されています。

 

衝撃波が40分程度背中からあてられます。

手術の後は、血尿とともに破壊された結石が排出されます。

 

TULは、内視鏡を尿道口から挿入して、モニターで直接結石を確認しながら、超音波やレーザー、圧搾空気などで結石を破壊して取り除くものです。

 

PNLとは、背中から腎臓まで1センチほどの穴を開け、そこに内視鏡を挿入して、腎結石を破砕して取り除くものです。

 

なによりも、尿管結石にならないのが一番です。

また、次の機会に、そのための食事療法について、書きたいと思います。

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